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ベンゾジアゼピン系薬 使用上の注意改訂
広島老人ホーム・介護施設紹介センター 前田です
ベンゾジアゼピン受容体作動薬の使用上の注意が改訂されました。該当するのは、バルビツール酸系薬を含めると49品目44成分の催眠鎮静薬および抗不安薬、抗てんかん薬です。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)が実施した依存性など安全性に関する調査結果では、依存関連事象が50件以上報告された成分は、エチゾラム(デパスなど)695例720件、アルプラゾラム(ソラナックスなど)171例179件、トリアゾラム(ハルシオンなど)158例163件、ゾルピデム酒石酸塩(マイスリーなど)126例129件、クロチアゼパム(リーゼなど)118例121件、ロフラゼプ酸エチル(メイラックスなど)64例74件で、いずれもベンゾジアゼピン系薬であり、バルビツール酸系と非バルビツール酸系薬の報告は少なかったようです。
これまでデパスの重要な基本的事項に、「眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。」だけだったのが「連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること(「重大な副作用」の項参照」が追加されました。
また、老年医学会はベンゾジアゼピン系薬と認知症の関連も指摘しています。服用中の方は注意が必要ですね。
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